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缶バッチ?缶バッジ?缶バッチの歴史トリビアを丁寧に解説。

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おはようございます。オリジナル缶バッチ短納期作成POTOMのスタッフAです。

缶バッチ作成のお仕事をしているとよくお客様やいろいろな人から缶バッチ?缶バッジ?どっちなの?と聞かれることがあります。POTOMでは缶バッチと表記していて、聞かれる度に説明はしているのですが、今日はじっくりとまとめて解説してみようと思います。

缶バッチと缶バッジを説明するにあたって缶バッチの歴史をお話するところから・・・。

目次

1. 意外と古い缶バッジの歴史・起源

2. 日本国内の現在の缶バッジ文化について

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1. 意外と古い缶バッチの歴史・起源

この10年、日本ではブームとも言える人気になっている缶バッチなので、この数十年でできたものかと思っている方もいるかもしれませんがその歴史は意外と古く、発祥は1700年代後半のアメリカだと言われています。

アメリカではじめての大統領選挙が行われたのが1789年、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが誕生した選挙になります。
うーん・・・・想像よりもかなり昔ですね。確か学生の時に授業で習ったような、、、。
少し、当時のアメリカについて勉強してみました。笑

独立の機運に燃え上っていたアメリカ国民は独立当時、13州のうち10州では選挙人団制度という限られた選挙権制度ではあったものの、その10州でなんと得票率100%という指示を得て大統領になります。

独立戦争から大統領就任までの活動の中で、ジョージ・ワシントンを支持する人達によってつくられたものが缶バッチのルーツとなるものです。その当時のバッチは丸い鉄の部分にエンボス加工をほどこしてあって、裏側には糸を通す穴足がとりつけられていてシャツやジャケットに縫い付けて使用するものでした。

目的としてはキャンペーンや仲間意識としてみんながつけるというよりは軍人としての職位や職務あらわすような目的が強かったようです。現在の議員バッジや士業、保安官バッジなどにつながっていくものですね。歴史あり!という感じですね。


出典:GOOGLE画像検索「保安官バッジ」


出典:GOOGLE画像検索「議員バッジ」

まだ「缶バッチ」としてイメージするような形のものではありませんが、これがルーツと言えます。「Badge」の意味は「しるし・烙印・象徴」で階級を表す意味で「Badge」また、洋服につけるということから「Button」という言われ方がこの当時からあったようです。
※つまり日本国内で言われる「バッジ」「バッチ」問題はどちらかと言えば「バッジ」が正解なのかもしれません。ただPOTOMでは「バッチ」と言っています。

余談ですが、この頃日本では初めてのノベルティと言われる「引き札」というものが発行されるようになりました。引き札とは今でいうセールのチラシのような役割を果たすもので引き札を持ってお店に行くと10%OFFのような割引が受けられるというものでした。

その引き札には浮世絵や美人画などが書かれていて札そのものに価値を見出した人達が大勢引き札をもらう為に列をつくったそうです。また引き札の収集家というのもこの当時からいたそうです。コレクター文化の歴史の始まりかもしれませんね。

集客効果の高い販促グッズとして江戸町人の中で流行っていたそうです。


出典:GOOGLE画像検索「引き札」

その後、アメリカでは1860年代にエイブラハム・リンカーンの選挙活動でキャンペーン用として使われるようになります。この頃からエンボス加工だけではなく金属に写真を印刷する仕様になっていきました。より精細な写真を印刷しそれに傷がつかないようにする為にフィルムを巻くようになっていきました。

その後、アメリカ国内が平和になって行くにつれてキャンペーンなど販促目的で使われることがアメリカでは増えていき、裏側にピンが使われるようになっていきます。

その頃から「Pinback Button」という言われ方をするようになっていきました。現在の缶バッチに近い形状のものとなりました。

その後第二次世界大戦が終わった後、弾丸を作る為に使用していた「けとばし」と言われる半油圧の機械が多く工業製品の製造に使われるようになり、缶バッチも大量に作られるようになったと玩具メーカーと長老のような人から聞いたことがあります。これは出展元は不明ですのであしからず・・・。

日本では今から50年程前から外資系の会社のキャンペーンなどでオリジナル缶バッチが使われるようになりました。

1970年代には原宿を中心とした若者文化と相まって企業の広告だけに留まらない装飾品としての缶バッチブームが国内で起こります。


出展:GOOGLE画像検索「70年代 缶バッジ」

国内でもっとも長くオリジナル缶バッチの作成をされているある会社の社長さんの話しでは、大阪万博(1970年)の時に日本に来ていた外人さんに缶バッチ作成の譲ってもらったことがオリジナル缶バッチ製造を始めたきっかけで、おそらく国内最初ではないかとおっしゃっていました。歴史を感じますね。

2. 日本国内の現在の缶バッチ文化について

その後日本では、2010年頃から「痛バッグ」を象徴とした秋葉原のアニメ文化の隆盛とともに再度缶バッジの大ブームを迎え、それまでのキャラクターグッズの定番アイテムであったトレーディングカードにとって代わる人気アイテムとなりました。

たくさんのオリジナルキャラクターのバッジをトレーディングするというコレクターの文化を引き継いだままだまま不動の人気グッズの地位を確立し現在にいたっています。


出典:GOOGLE画像検索「痛バッグ」

秋葉原のアニメ・ゲーム文化いわゆるオタク文化の中で生まれていった「痛バッグ」。これは2013年頃から流行り出して定着しています。ここから缶バッチのトレーディングする文化や、好きなキャラクターの同じ缶バッチを「無限回収」する文化などが生まれていきました。


出典:GOOGLE TRAND「缶バッジ」

日本国内での検索エンジンのニーズをみるとその盛り上がりがとてもよくわかりますね。検索エンジンのボリュームはこの10年増え続けていて2019年4月がもっとも検索されていることがわかります。
※記事掲載日時2019年4月29日です。

POTOMをはじめた2009年にはまだオリジナル缶バッチを作成する業者さんはそんなに多くなかったのですがこの10年で随分増えました。

その分多くの方にとっては多くの選択肢があるという良い時代になったのではないかと思います。

また多くのキャラクターグッズを企画する会社さんが「売れるアイテム」としてこぞって缶バッチの企画を生み出し始めました。そんな中で他社さんとは違った素材違った形状のものが求められるようになり、缶バッチの仕様も本当に多くのものがこの10年で生まれました。

ちなみに「缶バッジ」は当然日本でつくられた言葉ですが「Can Badge」という言い方も現在は和製英語として海外で使われるようになっています。


出典:アメリカ版GOOGLE画像検索「CAN BADGE」

歴史的にはアメリカから輸入されたバッチ文化ですが、日本でキャラクター文化と一緒に別の文化を形成しメイドインジャパンの缶バッチ文化として世界に発信していると思うと、まさに今日本で新しい缶バッチの歴史というものをつくっている時のような気がしてうれしいですね。

POTOMで「バッジ」ではなく「バッチ」と言うことが多いのは、今まさしく日本で新しい「缶バッチ」文化を自分達でつくっているから、という自負からあえて「Badge」に近い「バッジ」ではなく「バッチ」と呼ぶことを意識しています。なんてちいさな拘りですが。。。

オリジナル缶バッチは平和の象徴

鉄と紙との違いはありますが江戸期で長らく平和だった日本ではアメリカよりも少し早く販促グッズが登場し、政治が安定し始めるとアメリカでも販促品としてバッチが使われ始める、という歴史をみてみるとオリジナル缶バッチや販促というものが平和の象徴のような気がして今こうして私達が缶バッチの作成事業を手掛けていて、送られてくるデザインは企業のキャンペーンのものであったり装飾品、キャラクターグッズのデザインであることが平和の証なんだと、この記事を書いていてあらためて思いました。

短納期に追われる製造現場は戦場のようなバタバタ感で日々過ごしていますが・・・、このままこの愛すべき缶バッチというアイテムが戦争のグッズとして使われることがないように、人々の生活を彩るアイテムとして使われ続けることを祈っています。

今日の最後に一言・・・

全ての武器をバッチに!

最後は世界平和を願うという、全然予想していなかった締めとなりましたが「缶バッチの歴史」いかがでしたでしょうか?何気なく日常にありふれたアイテムとなった缶バッチですがこうしてみるととても歴史があり、様々な時代背景によって変化してきたアイテムだとわかりますね。

そんな缶バッチを知ることで少しでも缶バッチに興味をもってくれる人が増えてくれたらうれしいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

POTOMでは缶バッチを真剣に愛するスタッフがお客様の大切な缶バッチをひとつひとつ丁寧に”最速で”仕上げてお届けいたします。

オリジナル缶バッチの作成のことならぜひ私達POTOMにご相談下さい!

2019年5月21日追記:
アメリカでの缶バッジが使われた起源として、1828年のジョンクインシーアダムズ大統領が誕生した選挙の際に使われたのが最初、という見方もあるようです。
実際のところはまだ調べられていませんのでもし続報がわかりましたらここでお知らせします。
まずはとにかく、200年以上も前からあるんだということ、当時は地位や階級などを区別する為に使われていたということをわかっていただければと思います。

2022年8月9日追記:
この記事を書いてからもう3年以上が経ちます(執筆日時:2019年4月29日)。全世界を新型コロナウイルスの災禍が遅い長くつらい時期が続いていましたがこの1年半オリジナル缶バッジの人気はそれでも陰ることなく、キャラクターグッズを中心に多くの方に愛用されているアイテムとして不動の位置にいることを感じています。多くの方にオリジナル缶バッジをお届けできるよう。人々の生活にちょっとした彩をお届けできるようこれからも作成事業に邁進したいと決意をあらたにしているところです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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