こんにちは!オリジナル缶バッジ短納期製作POTOMです。
初めにお伝えしますが、今日の記事は長いですよ。
缶バッジ業界でここまで詳しく印刷結果について言及した記事はないだろう、というくらいの記事になっています。
缶バッジにとって最も大事な印刷表現について今回は力説していきます。
「缶バッジの印刷って何にする印刷ですか?」「缶バッジの印刷機材は何を使っていますか?」「鉄に印刷するのですか?紙に印刷するのですか?」などの質問や「印刷結果がみたいので試作をお願いできますか?」と言ったお問い合わせを、それこそ創業からこれまで数多くいただいてきました。
確かにお客様にとっては自分の表現を形にする上で一番気になるポイントが「印刷」だと思います。イラストレーターさんにとって、「自分が作成したデザインの世界観がうまく表現されるかどうか」、「チームのグッズとして製作された缶バッジの場合はチームのカラーに合っているか」などオリジナル缶バッジの表現の中で最も大事な要素は、”印刷によってどのようにデザインが再現されるか”だと思います。
そこで今回はこういった声に全てお答えできるような、POTOMを選んでいて間違いないんだなって思っていただけるような缶バッジ印刷についての解説を、これでもか!というくらい丁寧にしてきたいと思います。
長くなりますけど、、、、いいですか? いや、勝手に進めます!
さて、オリジナル缶バッジを製作したいという全ての方に送りたい”オリジナル缶バッジ印刷について”それでは言ってみましょう。
オリジナル缶バッジ製法の2つの方法の違いは?
世の中に多くあるオリジナル缶バッジ。
その缶バッジの製作方法は、「くるみタイプ」「紙巻きタイプ」と言われる仕様と「ブリキダイレクト印刷タイプ」と言われる仕様の大きく2つに分かれます。
「くるみタイプ」と言われる缶バッチ製作方法は、特殊な紙にデザインを印刷し、缶バッチ専用金属パーツとフィルムで印刷された紙を挟んで圧着して製作します。くるみボタンと言われる服飾に使われるボタンの製法に近いこと、つまりはフィルムで「くるむ」ことから「くるみタイプ」と言われるようになったと言われています。
またこの「くるみタイプ」は、紙に印刷することから「紙巻きタイプ」という言い方をすることもあります。
続いて、「ブリキダイレクト印刷タイプ」というのは名前の通り、金属版にそのまま印刷を施し印刷された金属を丸くくりぬき缶バッジとして圧着をさせる製作方法のことを言います。
このように、印刷がのせられるメディアが紙なのか金属なのかということが大きな違いとなります。
ただ実は、他に製法上にも大きな違いがあります。簡単に重要な違いを追加で2つご紹介します。 1つ目は、圧着するパーツの違いです。具体的には、既に缶バッチ用に加工されたパーツを圧着し製作するのが「くるみタイプ」、印刷をした後にカットをして圧着し製作するのが「ブリキダイレクト印刷タイプ」となります。
続いて2つ目は、もっとも重要な違いである「印刷方法の違い」です。「くるみタイプ」はオンデマンド印刷方式によるインクジェット印刷、「ブリキダイレクト印刷タイプ」はオフセット印刷、と違いがあります。この違いについては、以下でより詳しくご説明します。
ちなみに、オリジナル缶バッチ短納期製作POTOMではくるみタイプ缶バッジを採用しています。ですが、ブリキダイレクト印刷でのオリジナル缶バッジの製作にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
オンデマンド印刷とオフセット印刷それぞれの缶バッジの違い
オンデマンド印刷(くるみタイプ)とオフセット印刷(ブリキダイレクト印刷タイプ)って聞いたことはありましたでしょうか?
モノづくりの現場にいる人なら必ず耳にする言葉ではあるのですが、聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれません。 では、まず最初にオフセット印刷から説明させていただきます。ブリキダイレクト印刷タイプの印刷方法です。
オフセット印刷とは、色の4元素であるC=Cyan(シアン)、M=Magenta(マゼンタ)、Y=Yellow(イエロー)、K=Key plate(キープレート)、の4つの製版をつくり、4色の掛け合わせにて色の表現をする印刷方法です。平版(へいはん)印刷とも言われます。
「刷版」と言われる、印刷の為の版と印刷されるメディア(この場合は金属)の間にゴムのローラーがあり、実際の刷版と対象物が直接触れずに(Off)、そのローラーを介してインクが転写される(Set)ことからオフセット印刷と言う名前がついたと言われています。 多くの商業印刷では使われている印刷方法の王様とも言われる印刷方法です。
一方でオンデマンド印刷とは、実は印刷技法のことではなく、オンデマンド(欲しい時に欲しい分だけ)という用途が印刷名称の総称となって呼ばれているものです。
印刷時に製版が必要なオフセット印刷では4元素の版を製作するということから少量の印刷には向いていないという特徴がありました。それに対して製版を必要とせず1枚からでも印刷したいというニーズの高まりの中から生まれてきた様々な印刷方法のことをオンデマンド印刷と呼びます。
そしてくるみタイプで使われているオンデマンド印刷は、インクを直接対象物にのせるダイレクトインクジェット印刷と言われるものです。POTOMにご相談いただく多くのご注文のように小ロットの印刷に優れていることが特徴となり金属よりも紙の印刷の方が細かい表現がしやすいということもあり多くの缶バッジ屋さんでは今この製法が主流となってきています。
ちなみに、コスト的にオフセット印刷をおすすめしやすい個数といいますと、5000個程度くらいでしょうか。5000個以上の場合ですと紙にオフセット印刷をしたくるみタイプ缶バッジや、ブリキダイレクト印刷タイプの缶バッジなどをお客様にご提案させていただく場合もあります。お客様に最適な印刷方法をご提案させていただくので、ご安心ください✨
解像度ってなに?
次に解像度と言われるものについて解説いたします。
「POTOMの印刷機の話に早くいかんかい」って声が聞こえてきそうですがそこはグッとこらえてください笑。
この解像度のお話は、皆さんがデザインデータを描画するうえでもとっても大事なお話になりますのでぜひご静聴のほどを<(_ _)>
解像度とは画素の密度を表す単位で1インチ(約25mm)の中にドットと言われる画像を構成する最小要素がいくつ配置されるかという考え方での画像の細かさを表す単位となります。 言い換えると1インチを何マスに分ける細かさで表現するか、とも言えます。 ん? 分かりづらいですか?
ではこの絵でどうでしょうか?
解像度1というのは1インチを1つのドット(1マス)で表現します。
解像度2というのは1インチを2x2ドットで表現します。つまりは、解像度が高くなればなるほど高精細な表現ができるということになります。 ちなみに、解像度の単位はdpi(ドット・パー・セカンド)と言います。
缶バッジのデザインデータを作成する際にPOTOMが推奨している解像度は300~350dpiとなります。
画像データ作成の際には覚えておいていただけるとありがたいです。このように高精細な表現で印刷をする為には、まずはデータ上で精細な表現で保存する必要があります。
そしてそのデータ上で表現された解像度をしっかりと再現できる印刷機が必要になってくる訳です。
POTOMで使っているオリジナル缶バッジ用印刷機
では続いて、缶バッジ短納期製作POTOMが採用している印刷機のお話を。
印刷機は何を使っているかというのは、、、 ごめんなさい。企業秘密なのでお応えはできないのですが、長年追及をした結果、オリジナル缶バッジのように細かい印刷表現に最適な印刷機を使用しています。 最高品質のインクジェット表現の印刷機であることは間違いないです。
高額の印刷機がもっとも適しているという訳ではありませんがそれなりであるとだけは言っておきます。
え?それでは答えになっていない? では実際の印刷結果がどのようなものかを実際に見ていただくことでご納得いただけるようにがんばります!
ポイントによる印刷表現
次の画像はIllustratorで文字を描画する際の太さを現わす尺度である「ポイント」のサイズ毎の印刷結果です。
拡大したものがこちら↓
このようにかなり細かい文字まで再現できることが終わりいただけるかと思います。
POTOMで採用している印刷機は現行の印刷機の中でもっとも細かい表現ができるものであるということがお分かりいただけましたでしょうか?
では、次に、細かい印刷と同様に重要である「色の表現」について説明させていただきます。
色味の印刷表現の精細さ
続きまして今回の生地のハイライト。 POTOMで採用している印刷機による印刷結果の比較となります。
↑こちらのデータを印刷した場合、一般的な印刷機とPOTOM採用の印刷機との印刷結果の比較がこちら↓
そして拡大図がこちら↓
こうして2つ見比べてみるとその違いがよくわかりませんか?
POTOMで使用している印刷機は高精細さでは国内随一と自負しています。これまで短納期押しで営業をしていたPOTOMですがこのように印刷品質も最高級。 POTOMで缶バッジの製作をご相談いただけましたら最高品質の印刷仕様の缶バッジが短納期でお手元に届き、お客様の活動に役に立つアイテムとしてご使用いただけます。 ぜひ安心のうえ缶バッジ短納期製作POTOMにさまざまなご相談をいただけますと幸いです。
そして、最後にPOTOMならではの印刷に関するご案内をさせていただき、今日の結びとしたいと思います。
布プリント缶バッジで使われている印刷技術
今年の8月に正式にリリースをしたオリジナル布プリント缶バッジですが、現在大好評の元、お客様に受け入れていただいております。 多くのご相談をいただく人気の缶バッジですので、今回印刷仕様を説明する記事を書くにあたり布プリント缶バッジの印刷仕様も説明したいと思います。
布プリント缶バッジは、昇華転写印刷という印刷方法で製作されています。
昇華転写印刷とは、オンデマンド方式のインクジェット印刷の仲間なのですが、インクジェットプリンターに昇華インクという特殊なインクの組み合わせで昇華転写紙にデザインを印刷します。
印刷された昇華転写紙を印刷を載せる対象物と重ね合わせて、200度以上の熱を加えてプレスをすることにインクの部分だけをメディアに熱転写するという形の印刷技術となります。
こちらの印刷方法は一度印刷をのせると色落ちもはがれもないというとてもすぐれた印刷方法で、インクジェットプリンターの精細さと同じ色表現で印刷が可能です。
昇華インクがのせられるものはポリエステル素材のものに限りますが、ポリエステル素材の紙や布、陶器にも転写できることで幅広いアイテムに使われ始めた新しい印刷方法となります。
よく転写素材として使われるグッズは、マグカップ、コースター、スマホケース、タオルなどになりますが、布プリント缶バッジでは「ポンジ」と言われるポリエステル製の布に印刷をし缶バッジ用の素材として使用しています。
POTOMは印刷にこだわる企業
いかがでしたでしょうか?印刷に関して、少し突っ込んだ内容のお話になりましたので難しいと感じる部分もあったかもしれませんが缶バッジ短納期製作POTOMが印刷に関してこだわって運営をしているということが少しでも伝わりましたら幸いです。
これからも印刷・製作に関するこだわりやデザインのことについてなどお客様の声にお応えする形で可能な限り伝えていきたいと思います。
ご期待ください。 缶バッジ製作に関して、疑問点など聞きたいこと、知りたいことがありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。
缶バッジ製作POTOM
- 公式サイト:缶バッジ製作POTOM
- 電話:04-2946-8560
- メール:badge@badge.potom.co.jp
- よくあるご質問:バッジ製作上のよくあるご質問
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。